リリースノート

リリースノート

UiPath v2016.2 "Fargo"

新機能と追加機能

Orchestrator

新しいUIとDashboard

すべてのウェブアプリケーションに向けて、効率性と利便性に優れた新しいユーザーインターフェイスをご紹介します。

Dashboardのホームページでは、すべてのリソース(ロボット、プロセス、環境、ジョブ、トランザクション)に関する利用情報を表示します。UIでは、利便性向上のために改良を行ってきました。フロントエンドをAngularJS 2でリライトしているため、ページ間のナビゲーションの時間が短縮されました。 Orchestrator Dashboard

役割とユーザーマネジメント

すべてのOrchestratorコンポーネントに対するカスタム承認の円滑化を図るため、自身でカスタムの役割を作成して許否管理をすることが可能になりました。

また新規に追加されたページであるUsersでは、マニュアルでローカルユーザーを追加し、Active Directoryグループからユーザーのインポートを行うことができます。役割の初期設定はAdministratorおよびRobotとなっており、変更または削除ができません。

ジョブ

ジョブ・キューの拡張に伴い、最大限にロボットを活用することが可能となりました。同一ロボットで複数のジョブを開始すると、これらのジョブは保留状態でキューに置かれ、その後順次実行されることになります

過去の実行結果に関する情報は、Jobsページにて確認が可能です。

スケジューリング

特定のロボットに対して設定されているスケジュールを有効化/無効化および編集することで、柔軟性と管理上の利便性を向上することができます。対象はカスタムで設定した数であってもすべてのロボットでもいずれも可能です。

スケジュールされたジョブは定められた時間が経過すると終了し、カスタムのクーロン・エクスプレッションがサポートされ、同一ロボット上のキューイング・ジョブもスケジューラから利用可能となります。

タイムゾーン・サポートが導入され、テナント単位の設定が可能となっています。初期設定では、UTCに設定されています。

キュー

トランザクションが処理されるべきタイムフレームを定義することにより、SLAを保証する目的で、キュー項目に対して日付の優先順位を設定することが可能です。この観点から、Add Queue ItemアクティビティにはDueDateDeferDateの2つの新しいプロパティがあります。.

また、ユーザーである人間がアプリケーションの例外によって不具合となった項目を解析できるようにすることで、人間とロボット間とのインターオペラビリティを向上させました。この機能のため、必要に応じて不具合項目の処理を行えるよう、Review Statuses(In ReviewまたはMark as Verified)を導入しました。

監査

提供される情報および情報ユーザビリティの観点から、監査証跡が強化されました。これにより、ユーザーがいつOrchestratorのエンティティ(ロボット、アセット、キュー、環境など)を作成、アップデート、または削除したかについて、さらに追跡することが可能となりました。

一貫性確保のため、これらの情報の一部が含まれていたEventsページはAuditに名称変更しました。

アラート

ライブ式の通知システムにより、自動化したビジネス・プロセスで発生している可能性のあるあらゆる事象について、即座に情報を得ることができます。

アラートは、ビジネスやアプリケーション例外における不具合、ステータスに変更があったジョブ、または失敗したスケジュールに対して行われます。

この機能のためにAlertsページが作られており、Orchestrator内で生じている出来事に対して常に追従できるようになっています。

SettingページからEメールの設定を行うことにより、Fatal and Errorメッセージに対するEメール・アラートをセットすることが可能です。

プロセス

StudioおよびOrchestrator全域に渡り一貫性を確保するため、”Releases”というコンセプトは廃止しました。結果として、Orchestratorに発行されたプロジェクトはパッケージに統合されています。パッケージを環境に割り当てることにより、プロセスが生成されます。

Studioとの接続が利用できない場合には、PackagesページからマニュアルでOrchestratorにパッケージをアップロードすることができます。

ロギング

ロギングは、よりカスタマイズ性と拡張性に優れています。初期設定では、対象がSQLデータベースとElasticSearchの2つですが、必要に応じてその他の対象を追加することが可能です。

マルチテナント

複数のテナントをサポートすることが可能で、部門ごとに所望の分割Orchestratorデータを確保しつつ、企業の異なる部門で自動化を容易にします。

この機能により、1回のOrchestratorからの依頼により、テナント数をカスタマイズしたり、データやリソース(ログ、レポートなど)を作成した各テナントから分離したりすることが可能となります。

マルチテナントが有効時にログインする場合、ユーザー名およびパスワードに加えてテナント名が必要となります。

本機能は試行段階であるため、初期設定では無効になっています。

 

 

ロボット

今回のリリースにあたり、私たちは高度に改良されたロボットコンポーネントの提供を可能とする性能と信頼性に焦点を置いてきました。

High-Density

今なら少ないリソースで生産性の向上を実現することができます。

Hi-Density Robots機能では、思い通りに、かつ最大限有効に、各マシンを活用することができます。そして、複数の自動化チームによる企業内での連携が実現します。同じマシン上で同時に、複数のロボットが複数のプロセスを実行します。各ユーザーアカウントは個別のものとなります。

注: High-Density Robotsを機能させるため、各ロボットにて%ProgramData%\UiPathフォルダーのUiPath.settingsファイルにて、LoginToConsoleパラメータをFalseに設定してください。

認識言語および自然言語の処理

新しいアクティビティパックであるCognitiveが利用可能となっており、以下のアクティビティがあります。Google Text Translate, Google Text Analysis, IBM Watson Text Analysis および Microsoft Text Analysis. 

Google Text Translateでは、テキストをある言語から他の言語に翻訳することが可能です。Google Text AnalysisIBM Watson Text AnalysisおよびMicrosoft Text Analysisアクティビティでは、ドキュメントの全体的な意味の抽出を補助し、文章の構文解析を行うとともに、キーとなるフレーズの提示や、記載された言語の認識が可能です。

イメージオートメーション

コンピュータービジョンは、スケーリングやHIDPIディスプレイとは無関係に改良されています。これにより、可搬性や柔軟性が可能となり、またイメージオートメーションに関しては開発速度が短縮されます。

UIオートメーション

アンカーベースの自動化(近傍の固定要素を基準に管理方法を定義する手法)では現在、より動的な形態の処理が可能となっています。このため、Anchor Baseアクティビティにより、スクリーン上あるいはアプリケーション内での位置が変化しても、ラベルのような固定エレメントを探すことにより、あるフィールドについて自動化することが可能です。この機能については、Automation Challengeでお試しください。

さらにFirefoxは、すべてのUIオートメーション機能に対応しています。

OCR

OCRの精度および信頼性が向上しています。新しいプロパティとしてすべてのOCRエンジンに追加されたProfileにより、特定の画像に対して様々な前処理の手法が採用されます。この結果、スキャン・ドキュメントおよびオンスクリーン画像から、より正確にデータを抽出することができます。

より柔軟性を求めるのであれば、現状では次のOCRエンジンのサポートが利用可能となっています:Microsoft Cloud, Google Cloud, Abbyy および Abbyy Cloud一般にクラウドのバージョンの方がより進化していますが、処理結果をどの程度早く得られるかは、お使いのインターネットの速度と、通常APIキーを要求しているかどうかに依存します。

 

Studio

データスクレイピング

ドキュメントやアプリケーションから構造化されたデータを抽出するため、ウェブスクレイピング機能が拡張されています。このため、DesignタブのWeb ScrapingボタンはData Scrapingに名称変更しました。

デバッギング

デバッギングパネルの利便性を改良しました。Localsと呼ばれるフローティングパネルが、デバッグモードのOutputパネルの隣にあります。

ボタン 1クリックで、あるプロジェクトからすべてのブレイクポイントを削除することが可能となりました。

インターフェースと利便性

UiExplorerのインターフェースとパフォーマンスが向上しました。

新しいPackage Managerでは、パッケージソースの管理と構成が可能です。これにより、1クリックですべてのアクティビティの追加およびアップデートを実施することができます。

生産性

生産性を高めるための様々な変更について:

  • 大部分のコマンドでショートカットキーが使用可能となり、またこれらがツールティップに表示されています。
  • Activitiesパネルでアクティビティをダブルクリックすると、ワークフローに追加することができます。
  • すべてのWorkflow Designerパネルのレイアウトが新しくなりました。
  • コンテキストメニューからTry Catchでアクティビティを囲むことができます。
  • Projectパネルからファイルをドラッグすると自動的に起動します。
  • Subversion(SVN)との統合
  • リニューアルしたLicenseウィザードにDevice IDが表示されるようになりました。

 

アクティビティ

Text ExistsOCR Text Existsは、カスタムシーケンスの反復状態を条件として、Retry Scopeで使用される新しい2つのアクティビティです。これは、ある特定の文字列が指示されたUIエレメント内で識別されさえすれば、カスタム設定されたタスクが実行可能となることを意味します。これらのアクティビティはCoreパックに追加されています。

新規のOhestrator機能は、トランザクションを処理しなくてはならない場合に、タイムフレームを定義可能とすることによりサポートされています。この機能に伴い新規のアクティビティであるPostpone Transaction ItemCoreアクティビティパックに追加されました。

プロパティのOutputSet Transaction Statusアクティビティに追加され、問題なく処理された後に限り、特定の情報をキュー項目に書くことができるようになりました。

Add Queue ItemアクティビティにはDueDateDeferDateの2つの新しいフィールドがあります。これらのフィードは、処理すべき項目の間にタイムフレームを追加したり、追加の優先順位レベルを作成したりする際に役立ちます。

スクラッチからデータテーブルを作成できるようにするため、Generate Data TableアクティビティがCoreパックに追加されています。データを入力したり好みの書式設定オプションを選択したりすることができるウィザードも利用可能となりました。

FrameworkおよびPlatformパッケージは廃止され、これらに含まれるアクティビティはCoreパックへ移行されています。結果として、キュー項目の変数型で使用する名前空間が、UiPath.Enterprise.Activities.Queues.QueueItem からUiPath.Core.QueueItemへ変更となり、またビジネス例外から投入される例外はUiPath.Core.BusinessRuleExceptionとなります。

Report System Errorアクティビティは廃止されました。

アクティビティパックのサンプルをオープンソース化しました。お気軽に弊社のGitHub repositoriesをご利用ください。

バグ修正

Orchestrator

モニタリング

  • SignalIRチャンネルが時々正しく作動していなかったことにより、Orchestratorでロボットのステータスが常に正確とは限りませんでした。現在はロボットステータスがハートビートを通じて要求されるため、現在ではこの問題は生じません。

キュー

  • 場合によっては、キューに項目が存在するにも関わらず、Get TransactionアクティビティがNULLを返していました。
  • すべてのキュー項目が同じプロパティの場合、キューからの最初の項目が最後に処理されていました。

アセット

  • ロボット認証情報が適切にアップデートされない事象を修正しました。
  • booleanアセットの値が正しくセーブされていませんでした。
  • 92文字を超える名前のアセットが削除できませんでした。

ジョブ

  • アサイン済みパッケージをディスクから削除したにも関わらず、リリース上のジョブを開始することが可能でした。

ロボット&Studio

  • いくつかのケースにおいて、アクティビティパッケージをダウンロードする際にStudioが応答を停止していました。
  • いくつかのケースにおいて、Microsoft OCR Engineがループで実施された場合にロボットがクラッシュしていました。
  • Microsoft OCR EngineによるFind OCR Text Positionアクティビティでは、複数の単語からなるテキストの操作ができませんでした。
  • 2ユーザーでログインして1ユーザーのみがアクティブな状態のマシンでOrchestratorからジョブを開始すると、アクティブなセッションである方のユーザーがログオフされていました。
  • マシンがOrchestratorに接続され、UiPath RobotがWindows Serviceとしてインストールされていながら実行されていない場合、それ以上Studioからプロセスが実行できなくなっていました。

既知の問題

最新の変更

  • UiPath 2016.2はUiPath Control Center (BOS)またはUiPath Front Office Server (FOS)とは互換性がありませんのでご注意ください。Orchestratorのバージョンを2016.2にアップデートすることを強く推奨します。
  • v2016.2 Get Transaction Itemアクティビティは、Orchestrator v2016.1で使用された場合、またキューにNewステータスである項目がそれ以上ない場合には、例外をスローします。このアクティビティは Try Catch アクティビティと一緒に使用することが推奨されます。

アクティビティ

  • Find OCR Textアクティビティは、Microsoftエンジンで使用した場合に誤った座標を返します。
  • イメージアクティビティは次のエラーをスローします: B2533623 Windows 7 updateをせずにマシンを使用した場合“Emgu.CV.CvInvokeのタイプイニシャライザです”  
  • VDI(Virtual Desktop Infrastructures)のいくつかでは、Studioの起動時間が遅いです。

スケジュール

  • スケジュールしたジョブが、まれにロボット上で以下のエラーにより障害を起こすことがあります。: “ロボットはすでにユーザーのため実行中です”これは複数のスケジュールが同一ロボット上で同時に設定されている場合に発生します。
  • スケジュール機能はクラスタリングモードでは正しく作動しません。
  • 特定のロボットでスケジュールを作成した後に、そのスケジュールを含んでいた環境からロボットを削除した場合には、当該スケジュールはトリガされたままとなります。

ロボット

  • UiPath Robot serviceが停止され、Orchestratorからロボットが削除されると、すべてのパッケージがロボットトレイで見えるようになります。サービスを開始することでこの問題が解決します。
  • まれなケースとして、High-Density Environment上で複数のロボットにより実行されたジョブが、割り当てられたパッケージを読み込めず、以下のエラーで障害を起こすことがあります: “値をNULLにすることはできません。パラメーターの名前:value."(次回のマイナーアップデートにて修正予定)

High Density

  • 実行セッションがユーザにより作成され、ロボット自身による作成ではなかった場合に、”UIアクションの実施中にデスクトップの接続が切断されました”というエラーがスローされます。本事象は、ユーザーおよびロボットのいずれにおいても、RDPセッションに対してのみ該当します。
  • ロボットがコンソールセッションに接続され、ユーザーが実行を妨げた場合には、”リソースを使用中です”というエラーがWindows Serverマシン上に表示されることがあります。このエラーが発生すると、ロボットマシンに接続し、タスクマネージャからセッションをクローズしなくてはなりません。(次回のマイナーアップデートにて修正予定)
  • エラーメッセージ ”エグゼキューターの開始プロセスがフェイルしました。原因: 指定されたログインセッションが存在しません。当該ログインセッションはすでに終了している可能性があります。” がごくまれにスローされることがあります。本事象が発生した場合、マシンを再起動する必要があります。(次回のマイナーアップデートにて修正予定)