リリースノート

リリースノート

UiPath v2018

公開日: 2018 年 1 月 29 日 バージョン番号: 2018.1.1

今回のリリース (コードネーム: Firefly) の主なテーマは拡張性安定性です。UiPath は Orchestrator を使用し、最大 1 万台のロボットを同時にホストし管理できるようになりましたことを正式にアナウンスいたします。

セキュリティは私たちの日常における最も基本的なニーズの 1 つである』 心理学者アブラハム・マズローの言葉です。

UiPathは常にセキュリティ水準の向上を念頭に置いており、そのため、今回のリリースにおいても、複数のセキュリティ強化機能を取り上げています。

今回のリリースから、バージョン番号の形式を「メジャー . マイナー . パッチ (例: 2018.1.1)」に改めることとしました。メジャー番号はリリースが公開された年を表し、また、互換性のない変更があった場合に更新されます。マイナー番号は、下位互換性のある機能を追加するたびに更新されます。そしてパッチ番号は、下位互換性のあるバグ修正を行うたびに更新されます。

新機能および機能強化

Orchestrator

ライセンス

特に大規模なデプロイにおいて、導入の円滑化を進めるため、ライセンスの利用方法についていくつかの変更を行いました。 Attended Robot では Named License を使用します。これはユーザー数に応じて決定され、実際に使用している端末の数とは無関係です。 Unattended Robot では Node-locked License を使用します。これはロボットをデプロイする端末の数に応じます。高密度環境 (Windows Server) のデプロイを予定している場合は、端末で稼働するロボットを実行するユーザーの数がカウントされます。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。

Studio は Orchestrator を通じて Development ライセンスを受け取り、付属するロボットの詳細情報を参照し、ライセンス取得と見なされるようになりました。つまり、アクティベーションウィザードを完全にスキップすることが可能です。今後は、Studio の自動パッケージ publishing 機能を使用するため、他の Robot ライセンスを利用する必要はありません。さらに、使用中のすべてのライセンスを 1 か所で確認することができます。詳細については、こちらを参照してください。

キュー

処理内容を確認し、進捗の状況を確認することは重要な作業です。そこで、キュー項目のレビュープロセスをより実務に合わせたものとすることで、容易に行えるよう改善しました。中断、または破棄されたトランザクションに、レビューワーを割り当てることが可能になります。レビューが完了したら、再度割り当てを行うか、そのまま処理を続けることができます。これらの操作はすべて [Transaction Details] ウィンドウで確認できるので心配は要りません。詳細については、『Orchestrator ガイド』を参照してください。

ユーザープロファイル

今回のリリースから、ユーザー編集の権限を持たないユーザーも、パスワードを変更できるようになります。また、[Profile] ページには各々のログイン履歴が記録されるようになり、第三者によるログインやプロファイル関連の操作を把握することができます。

ホスト

テナント管理機能を改良し、非常に高機能な Orchestrator のウィザードとして使用できるようになりました。システム管理者はクリック操作だけでテナントの有効化と無効化ができ、特定のテナントで最後にユーザーがアクティブだった日時を確認できます。
システム管理者は自分専用のユーザープロファイルページを持ち、パスワード変更や、すべてのログイン状況を確認できるようになります。また、アプリケーションやセキュリティの設定を構築できるようになり、一層きめ細かい制御が可能となります。詳細については、テナント関連のドキュメントを参照してください。

セキュリティ

前述のとおり、UiPathはセキュリティ対応を非常に重視しています。下記の説明をぜひご一読ください。

ユーザーをセキュリティー攻撃から保護するために、アカウントのロックアウト設定を追加しました。これは、ログインを一定回数失敗すると、それ以降、一定の時間ログインができなくなる機能です。テナント毎の設定が可能です。

同一のユーザーが異なる端末にログインした場合、そのユーザーは最初の端末から切断されるようになりました。

Administrator ロールを持つユーザーは、現在ログイン中のユーザーについても、パスワードを含むユーザー情報を編集できます。

アカウントのセキュリティをさらに強化するため、一定の日数が経過した後でパスワード期限切れに設定することができます。

すべての API 呼び出しに、X-Content-Type-Options: nosniff レスポンスヘッダーを追加しました。これは不正なリクエストからデータを保護するのに役立ちます。

パスワードの安全性を高めるため、Orchestrator のあらゆる資格情報フィールドに、ウェブブラウザのオートコンプリート機能を制限する処理を追加しました。

監査

大規模な作業ロボットグループを管理するうえで、監査は欠かすことができない要素です。そこで、今回のアップデートでは Orchestrator の [Audit] ページを改善しました。

ワークフロー開発の進捗を評価しようとしても、使い慣れたツールで分析ができなければ、長期的には何の成果ももたらしません。そこで、[Audit] ページの全コンテンツを .csv ファイルとしてダウンロードができるようになりました。

[Audit] ページには複数の新しいコンポーネントが、具体的なアクションと共に表示されるようになりました。

ユーザーエクスペリエンス

UiPathはリリースのたびに、ユーザーエクスペリエンスの向上に努めており、今回も対応しました。矛盾点の修正を行い、特に大規模なデプロイに際して、データへのアクセスおよび操作がより簡単になるようにしました。

たとえば、選択中のロボットが [Start Job] ウィンドウと [Manage Environment] ウィンドウの両方に表示されるようになりました。また、 [Transactions] ページを刷新し、開始および終了時刻を始めとする条件の確認、検索、ソートを容易にしました。

API

Orchestrator API を利用されている方も多いと思いますが、今回のアップデートでいくつかの新しいエンドポイントを追加し、Orchestrator インスタンスの確実な稼働、Orchestrator におけるアラート生成、アラートを既読としてマーク、権限関連の情報をリクエスト指定したキュー項目の全履歴を抽出などが対応されました。

前述でレビューワーをキュー項目に割り当てる機能について紹介しましたが、API からも同じ操作を実行できます。また、中断、破棄されたトランザクションを誰がレビュー中なのかも確認可能です。

キューの名前を API リクエストでトランザクションの絞り込みに利用できるようになりました。API 側でのパラメーター検証プロセスを改良し、少ないリクエストで大量の処理を行おうとした場合、適切な 400 不正リクエストエラーをスローするようにしました。

今後はすべてのエンドポイントに、リクエストの実行に必要な権限についての説明が含まれます。

上記の変更、追加した新しいアクティビティ、ならびにワークフローのロジックに Orchestrator を取り入れることで、自動化がさらに役立ちます。こちらから API をご利用ください。

ロボット

ロボット設定の一元化

前述のとおり、UiPathは大規模なデプロイの支援に注力しています。一つの方法として、Orchestrator におけるロボット設定を追加しました。ログレベル、コンソールへのログイン、解像度の設定、変更は、ロボットの設定後でもの可能です。

ログとレポート

ログは自動化プロセスにおいて必要不可欠な要素であり、ロボットが実行するすべてのアクションについて、全体を把握することができます。そこで、継続的な改良の取り組みとして、次の新機能を追加しました。

すべての実行ログに logType という新しいログフィールドを追加しました。これは、表示されているログの種類を明確に示すものです。これまでは、UiPath Platform によって生成される既定のログと、Write Line アクティビティや Log Message アクティビティを通じて生成されるユーザーログとの区別が明確ではありませんでした。

プロセスの最終処理時に必ず生成される Transaction End ログエントリには、各トランザクションの詳細を表示する複数の新しいログフィールドを追加しました。

透明性確保のため、Exception Log に任意の Inner Exception が含まれるようになりました。エラーの詳細を確認する場合は、Inner Exception をご確認ください。

さまざまな理由で E メールアラートを送信できない場合、イベントビューアに表示されていた複数のエラーを、一つのエラーメッセージに置き換え、必要な詳細がすべて記述されるようにしました。

さらに、処理中のキュー項目に「jobId」を追加することで、実行レポートのサポートを向上させました。

Studio

ReFramework

従来の「Transaction Business Process」を「Robotic Enterprise Framework」(Studio の [Start] > [New] セクション) に置き換えました。このプロジェクトでは、すぐに利用できる自動化テンプレートを提供します。自動化テンプレートには、UiPath が自らの導入実績や、ログ構築、例外処理、アプリケーション初期化など、蓄積されたベストプラクティスを提供し、複雑なビジネスシナリオへすぐに取り込むことができます。

パフォーマンス

StudioUI について、起動時におけるすべてのメニュー、およびアイコンの読み込み方法を改善し、全体の起動時間の短縮を実現しました。また、[Activities] パネルがインターネット接続に依存しなくなり、起動時間がさらに高速化されました。

UI の自動化

プロジェクトに Windows 10 を使用している場合、レコーディングウィザードは Universal Windows Platform アプリ (Edge、さらにはベーシックな電卓など) 向けに最適化されています。また、この最適化によって F2 (一時停止) や F3 (領域選択) などのレコーディング固有のホットキーが機能するようになりました。

また、SAP などのアプリケーションとの複雑な自動化では、セレクター ID が非常に長くなる場合があります。そこで、UiExplorer がセレクター ID を 64 文字以上をサポートします。これにより、コントロール要素と親コンテナーの両方を取得することができます。

アクティビティ、またはレコーダーで Indicate On Screen 機能を使用した場合、F4 キーによる Active UI Framework への切り替えを可能にしました。

アクティビティ

今後リリースされるすべてのアクティビティパッケージにリリースノートが追加されることになりました。また、変更、更新が反映されるように『Activities ガイド』の内容を刷新しました。アクティビティは、分類されるアクティビティパックにグループ分けされています。その他にも役に立つ製品を提供していますので、ガイドをご確認ください。

Orchestrator

柔軟性をより高めるため、自動化プロジェクトから Orchestrator API への連携を簡単にし、よく使われるアクションに向け、以下のアクティビティを Core パックに追加しました。

上記以外のリクエストが必要な場合、Orchestrator へのロボット認証を自動的に行う汎用の Orchestrator HTTP Request アクティビティが使用できます。

OCR

Tesseract 4.0 をサポートしました。これは、LSTM ニューラルネットワークをベースとする新しい OCR エンジンに付属しています。これにより、すべての言語にわたってスクレイピングの精度が向上しています。

セットアップ

Orchestrator で Elasticsearch を使用している場合、インストールウィザードを利用して Elasticsearch の詳細を自動的に設定することができます。また、Windows の認証もセットアップレベルに移動しました。複雑な構成がなくなり、グラフィカルインターフェースに貼り付けるだけです。

データベースの作成アップグレードは利用している方法 (スクリプト、Azure スクリプト、Windows インストーラー) に関係なく、インストール時に実行されるようになりました。

バグ修正

Orchestrator

  • キュー項目の期限変更、延期は、項目の再試行としてカウントされなくなりました。今後はステータスが「新規」に変更されるだけです。したがって、キューの自動再試行のメカニズムには影響しません。
  • 統計情報のカウントの表示について、権限のないユーザーが API 呼び出しを通じて表示することができなくなりました。
  • web.config ファイルで cookie の有効期限を手動で 1 分に設定し、セッション切れまで放置した場合、cookie の有効期限日が自動的に 14 日に設定されていました。
  • Orchestrator サーバーのバナーがレスポンスヘッダーに表示されなくなりました。
  • DeploymentURL へ無効なフィード先や URL が設定された場合、ターゲットとなるウェブページとして、https://www.uipath.com/ などの有効なドメインを [Packages] ページに表示していました。
  • Tenant Name フィールドに日本語文字を入力できるようになりました。
  • 進行中のキュー項目が、API を使用すると削除できてしまった問題を修正しました。
  • [Add Schedule] ウィンドウの Cron expression フィールドは、スペースが調整され、書式が間違った方法で設定されないようになりました。
  • 一意参照の機能をキューレベルで使用している場合、既存の項目が延期されたとしても、参照が重複している新しい項目を追加することができなくなりました。
  • Orchestrator と SQL データベースを別々の端末にインストールしていて、両者のタイムゾーンが異なる場合、キューのグラフが正しく表示されませんでした。
  • ログイン時に使用したユーザーの権限を変更した場合、権限は自動的に適用されませんでした。
  • [Edit Asset] ウィンドウでの Asset Type フィールドの編集ができなくなりました。
  • 無効なログインセッションのエラーメッセージに、ユーザーにて作成されたコンテンツは返されなくなりました。
  • [Settings] の編集権限がないユーザーに対して [Save] ボタンが表示されなくなりました。
  • [Audit] ページで「new」単語を検索しようとすると、無効な結果が返されていました。
  • [Audit] ページの [Audit Data] ウィンドウで、[Assets] に boolValueintValuestringValue が表示されていました。これらのプロパティは Value プロパティに置き換えられました。
  • ロボットがクラッシュ時にも、継続し Orchestrator で使用できてしまう問題を修正しました。

ロボット

  • 稀に、最新の依存するアクティビティパックがローカルフィードに存在し、旧バージョンが Orchestrator フィードで使用できても、ロボットによるアクティビティパックのインストールに失敗することがありました。
  • エクスポートされるログの時刻形式が、Orchestrator のインスタンスで選択したタイムゾーンに設定されるようになりました。
  • 稀に同じ自動化プロジェクトで、複数ロボットの実行を同時にトリガーした場合に、パッケージのインストールに失敗することがありました。
  • 依存アクティビティパッケージが Orchestrator フィードで見つからない場合でも、ローカルで見つかれば、ロボットがインストールを実行するようになりました。
  • 状況をより簡単に把握するため、ConnectionString パラメーターによるロボットから Orchestrator への接続が失敗した場合に、関連性のあるエラーがイベントビューアに表示されるようになりました。
  • ログアウト中のロボットでジョブを開始した場合に、Robot サービスが中断していました。

Studio

  • Windows 10Edge で、UiExplorer を使用した項目のレコーディングや識別が正常に機能しない問題を修正しました。
  • レコーディング使用時に、すべてのアプリケーションでSend Hotkey アクティビティが要素を指定することができませんでした。
  • レコーディング使用時に、Send Hotkey が Enter を送信できず、入力のみ可能でした。
  • 安定性、および品質保証を柱とし、Studio でランダムに発生していたクラッシュの問題に対処し、エクスペリエンスを向上させました。
  • 新しいアクティビティパッケージのインストール時に未使用のアクティビティパッケージが大量にダウンロードされる問題を修正しました。
  • Excel 2016 のセルが UiExplorer に認識されていませんでした。
  • [Package Manager] ウィンドウで、アクティビティパッケージの情報が正しく表示されていませんでした。また、Package Manager で何らかの検索を行った後、対象が消失し、以降の検索を実行することができませんでした。
  • [Manage Variables] > [Remove Unreferenced] を使用した場合に、TimeoutMS 用に宣言した int32 型変数が参照元のすべてのアクティビティから削除されていました。
  • Studio で [Output] パネルがハング、時にはフリーズの原因となっていました。
  • 同一の Studio インスタンス内で複数のワークフローを開いた場合に、キーボードショートカットとコンテキストメニューが正しく機能していませんでした。

アクティビティ

  • ワークフローにて大きなサイズの画像を繰り返し操作した場合、メモリ不足の例外が発生する場合がありました。
  • SimulateClick プロパティと一緒に使用される Click アクティビティが、Windows 10 アプリケーションで正常に機能しませんでした。
  • 自動化しようとしている Java アプリケーションを最小化した場合に、ウィンドウ要素が正しく識別されませんでした。現在はフォアグラウンドに移動し、正しく識別されます。
  • 自動スクレイピングメソッドを使用した場合に、コマンドプロンプトからのテキストを正しく取得できませんでした。
  • カスタムアクティビティを起動するワークフローの実行でエラーが表示されていました。
  • Send Hotkey アクティビティを使用して、Internet Explorer ウィンドウを閉じるホットキーを送信する処理が失敗していました。
  • Firefox で Close Tab アクティビティが機能しませんでした。
  • OCR を使用したデータのスクレイピングで、テーブル生成機能が正常に実行されませんでした。
  • Acrobat Reader で開いた PDF ファイル内部でのレコーディング中に、F2ESC が機能しませんでした。
  • Java Applet でセレクターを取得できませんでした。また、Java v1.3 で作成された Java ベースアプリケーションについて、UI 自動化に関する検出の問題を修正しました。
  • Chrome でダブルクリックが動作しませんでした。

既知の問題

Orchestrator

  • キュー項目にレビューワーを割り当てる場合に、そのキューからの項目がまだジョブによって処理されていると、レビューワーが割り当てられず、「Some items have not been updated. Reason(s): the items have already been modified by another user. (一部の項目がまだ更新されていません。理由: 項目は既に別のユーザーによって修正されています。)」というエラーが表示されます。
  • ロボットのログレベルを更新する際、ExecutionSettings の名前の下でアクションタイプの監査が行われます。
  • Orchestrator でアップグレードを実行するたびに、 [Audit] ページに保存したフィルターはリセットされてしまいす。また、トランザクションのコメント操作は、[History] タブではなくメインの [Audit] ページにて監査が行われます。

ロボット

  • 稀にロボットの機能が停止し、一時ファイルへアクセスできないことを示すエラーが表示されることがあります。これは Windows 7 または Windows Server 2008 R2 の問題が原因であり、こちらの修正プログラムをインストールすることで解決できます。

Studio

  • KB4055002 更新プログラムを適用した Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 の端末で、Studio の機能が停止します。解決方法として、この .Net framework 更新プログラムを手動でアンインストールし、次のバージョンである KB4055532 をインストールしてください。
  • タイトルにドットが含まれている .xaml が呼び出されると、そのたびに、ドットの前にあるすべての文字、およびドット自体がアンダースコア ("_") に置き換えられます。

アクティビティ

  • Java 1.3 アプリケーションにて、Text プロパティに 2 つの二重引用符 (“”) しか記述されていない場合、Set Text アクティビティが機能しません。
  • 小さい画像のスクレイピング時に Microsoft OCR が中断します。