トライアルの開始

2020年9月10日

コロナ禍でどのように事業を継続させていくか?
ニューノーマル時代のRPA活用のリアル

10 9月 2020

コロナ禍でどのように事業を継続させていくか?
ニューノーマル時代のRPA活用のリアル

新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が否応なく急激な変化を強いられています。2020年7月30日(木)、オンライン開催されたUiPathユーザー会は、「コロナと共に生きる時代におけるUiPath活用状況調査 報告セッション」と題して、コロナ禍の現場で何が起こっていたのか、リアルな情報を共有。UiPath活用状況調査の報告と、ユーザー企業3社に登壇いただきパネルディスカッションを行いました。業種や業態にかかわらずリモートワークが求められるなかで、RPAはどのように貢献できたのでしょうか。

 

コロナ禍でRPAがいかに貢献したか。好事例を共有したい。

UiPathユーザー会会長 トヨタ自動車株式会社 情報システム本部 情報システム統括部長 岡村氏

 

「新型コロナウイルスの影響で、各企業のITご担当者の皆様は大変だと思います。このような状況下で、私はユーザー会の会長として、UiPath社に4つのお願いをしました。

 

1つめは、コロナ禍においてUiPath社がどのように社会貢献しているか。国、地方自治体、企業、教育の場でいかにRPAが使われているかをアピールしてほしいということ。2つめはメディアが報じるような情報ではなく、各社の実態を把握し今後の道標となる情報を提供してほしいということ。3つめは、RPAが貢献した好事例を集めてほしいということ。そして、それらの情報をユーザー会として共有できる場を設けてほしいということです。

 

これが今ユーザー会の主旨となっています。アンケートにご協力いただいた企業様、情報収集に尽力いただいたUiPath社に感謝します。このセッションが皆様に少しでも役立てばと思っています」

 

コロナと共に生きる時代のRPA活用の実態とは?

 

続いてUiPath社が行ったヒアリング調査の結果をご報告しました。本調査では2020年6月〜7月の2ヶ月に渡り、UiPathをご利用中の幅広い業界のお客様を対象に、以下の4つのポイントでヒアリングを行い、回答をいただきました。(※ヒアリング調査の有効回答数は102社)

 

Q1 新型コロナウイルスの感染拡大によって、業界および会社にどうような影響があったか。

Q2 RPAをすでに導入していたメリット、または新たに導入したメリットはあったか。特にリモートワークにおけるメリットはあったか。

Q3 コロナ禍のRPA導入において苦労した点はあったか。

Q4 コロナと共に生きる時代において、今後、取り組むべきことは何だと考えるか。

A1「コロナ禍による需要増減で売上に影響があった」

ほぼすべての企業で、需要の増減による売上への影響が認められました。さらにリモートワーク・交代制勤務への移行など新しい働き方への適応もみられました。「リモートワークの実施と、それに伴う業務の棚卸しや見直しを実施した」(ITサービス業)など、多くの企業が今後の危機対応への重要性が増したと考えているようです。

A2「業務の継続や少人数での対応にRPAが非常に役立った」

すでに自動化していた業務についてはRPAが非常に役立ったという回答が多数あり、新たな自動化を進めた企業も一部ありました。代表的な成功例として「かねてよりペーパーレス化・自動化を進めていたため、リモートワークの拡大においての阻害要因を抑えることができた」(電子機器メーカー)という意見がありました。

 

一方で、「ペーパーレス化・自動化共に進んでおらず、緊急時に増加した業務は結局人手を大量に投入して対応するしかなかった」(地方自治体)という声もあり、緊急事態での新たな自動化推進は難しいケースも多いようです。将来の危機に備えて、平常時に自動化やデジタル化を進めておくことは、業界に限らず今後の課題だと言えるでしょう。

A3「新規開発の一時停止やプロジェクトの鈍化を余儀なくされた」

「ARで実行している業務はロボット実行のために出社しなければいけなかった」(金融業)など、有人実行型ロボットの場合は、実行のために出社したり、リモートで実行できるようワークフローの書き換えが必要になるなどの困難がみられました。できるだけ人手を介さない業務フロー設計が今後の危機対応のポイントとなりそうです。

 

また「VPNやリモート用の端末準備に追われ、RPA開発が鈍化した」(総合商社)、「隣に寄り添って質問対応するようなサポートが難しくなり、エンドユーザー開発の進捗が悪くなった」(エネルギー業)のように開発の遅延に言及するコメントもありました。

A4「より人への依存度の低い自動化の必要性がある」

今後の取り組みについては、既存業務の見直しに加え「さらに自動化を進めたい」という声が多くあがりました。「途中で人手を挟むのではなく、最初から最後までRPAを利用できるのが重要」(官公庁)という意見をはじめ、すでに自動化が進んでいる企業でも、有人実行型から無人実行型に切り替えるなど、より人への依存度の低い自動化に対するニーズが高まっているようです。

生産性だけでなく危機管理・社員の安全確保にもRPAは有効。
業務の継続化には全体的な自動化が不可欠

また、経営層からは全体的な視点として「これまで時間削減、コストカットという視点でRPAを導入していたが、従業員の安全確保、危機対応という導入視点が増えた」との意見や、「リモートワークを前提とした生産性、業務の継続性を高めていくことが重要であり、デジタル人材の育成もポイント」だという意見も出ています。

 

今回の調査結果では、自動化が進んでいる企業の方がコロナ禍における業務対応がスムーズであり継続性も高いことが明らかになりました。コロナと共に生きる時代において、企業にとって業務改革・働き方改革は必須です。RPAの活用は変革のための有効な手段になりますが、その際には業務の一部分だけではなく、全体的な観点から人への依存度を減らした自動化の実現が不可欠になってきます。そのためにも、今後は基幹システムの刷新など、中長期的なデジタルトランスフォーメーションのロードマップを描くことが必要だと言えるでしょう。

 

パネルディスカッション:コロナ禍のRPA活用事例-

「デジタル技術の活用を常に意識する」ことが成功の共通項

 

パネルディスカッションでは、UiPathを活用いただいている3つの組織にご登壇いただき、「コロナ禍で新たに浮かび上がった各組織の課題とRPAを含む対処策」と「各組織の考える新しい生活様式・働き方に向けたRPA活用の期待」の2つのテーマでお話しいただきました。

RPAのおかげで協力金の支払いがスピーディに。職員の負担軽減にも貢献。

茨城県総務部参事 菊池氏

 

「新型コロナウイルス感染拡大防止のための休業要請に応じてくれた飲食店への協力金の支払い業務にRPAを活用しました。AI-OCRも活用することで、支払先の口座登録、支出処理の2つの作業について、作業時間を1件あたり10分削減したことで、約12,000件の申請に対して約2,000時間の削減効果がありました。協力金の支払いのスピードアップに加えて、業務のピークカットによる職員の負担軽減にも貢献しています。

 

これまで対象業務を募集したり、こちらから提案したりして、RPAを委託開発してきましたが、今後は現場の職員が自発的にRPAのアイデアを出せるように浸透させたいと考えています。このため、開発者でなくてもRPAをつくれるUiPathの新たな製品には大きな期待を寄せています。現場でRPAをつくることができれば、今後もコロナ禍のような危機にもスピーディに対応できると思っています。」

 

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写真:茨城県総務部参事 菊池氏

『DIGITIZE YOUR ARMS(デジタルを武装せよ)』日々の改善意識とRPA活動がコロナ禍でおおいに活かされました。

日清食品ホールディングス株式会社財務経理部係長 山本氏

 

「経営トップから『DIGITIZE YOUR ARMS(デジタルを武装せよ)』というメッセージを発信し、社員一人ひとりが自らデジタルを学び、自らの業務を見直すことで会社を強くする意識を持ち、日ごろから業務改善、RPA活動に取り組んできたことがコロナ禍でおおいに活かされました。当社は20年2月末から全社的に在宅勤務への切り替えを開始しましたが、業務課の出荷案内業務はお得意先様との関係を重視しFAX対応を続けており、業務を実施するため出社せざるをえない状況でした。有事の際でも商品の供給を継続することは当社の社会的責任であり、出社による感染リスク、それによる業務停止を避けるため、業務課の在宅勤務への切り替えは喫緊の課題でした。そこで問題意識をもった多くの部署が連携し自発的に動くことで、FAX対応を継続しつつ『業務課の100%在宅勤務への切り換え』、『RPAによる業務効率化』を一気に進めることができました。

 

すべての前提を見直し、圧倒的なスピードで未来を予測して新しいことにチャレンジすることが求められる今、一気に在宅勤務体制に切り替えられたことは社内でも自信になっています。また、現場社員が自らRPAを開発できることにも可能性を感じており、今後も社員全員がいつでもどこでも最大のパフォーマンスを発揮できる自由な働き方を追求していきたいと思っています。」

 

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写真:日清食品ホールディングス株式会社財務経理部係長 山本氏

経験を活かしてRPAを自主開発。短期にリモートワーク環境を整備。

トヨタ自動車株式会社ITマネジメント部働き方変革支援室RPAグループ グループ長 加藤氏

 

「当社ではこれまでリモートワークは一部の社員に限定されていましたが、コロナの影響でリモートワーク環境を“急速に”整える必要がありました。リモートワーク環境を提供するためには、必要とする社員一人一人から申請を受け付け、アカウントを発行、使い方を個別に案内するという作業が必要でした。コロナ感染拡大に伴い、これら作業を円滑に進めるべく、急遽、自分たちでRPAを開発し、この業務に活用しました。RPAのおかげで、短期間でリモートワーク環境を整えることができ、改めて緊急時におけるRPAの有効性を確認できました。

 

コロナの影響で在宅・デジタル化の波が進んでおり、今後、従来以上に現場に近い職場にもデジタル化・業務の自動化とRPAの裾野がより広がっていくと考えています。UiPathの方がよく言われている『すべてのひとにロボットを(ロボット・フォー・エブリパーソン)』という言葉を、私も社内でRPAを説明する際に、使わせていただいてます。今後も社内へのRPA展開を続け、だれもがロボットを活用できる様、推進していきたいと思っています。

 

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写真:トヨタ自動車株式会社ITマネジメント部働き方変革支援室RPAグループ グループ長 加藤氏

 

UiPathユーザー会では、今後も業界・企業の壁を超えて情報共有意見や交換を行える場づくりを強化していきます。自社のデジタルトランスフォーメーションや働き方改革のヒントを見つけていただけるUiPathユーザー会に、ぜひご参加ください。


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