グローバルな視点で多様性を認め合う文化を醸成する〜 人事本部 村上 & パートナー営業本部 菊地原 インタビュー 〜

グローバルな視点で多様性を認め合う文化を醸成する〜人事本部 村上 & パートナー営業本部 菊地原 インタビュー〜

UiPathではDE&Iを推進する活動も積極的に行われています。2021年には日本のオフィス環境改善のためのタスクチーム、GUT(Gender Uniqueness Taskforce)が立ち上げられ、様々なイベントを通じて、社員一人ひとりが生き生きと活躍できる企業文化の基盤作りに貢献してきました。

今回のインタビューでは、GUTの中心メンバーとして活躍している人事本部 本部長の村上 絵里子と、パートナー営業本部の菊地原 清子(通称Koko)の2名を迎え、日本およびグローバルでのDE&Iの取り組みについてご紹介します。

(本記事では、菊地原を社内外での通称“Koko”と表記します)

puc-meeting2503-img1

DE&Iを推進するグローバルミーティングを開催

2010年代以降、多くの企業がDE&I(Diversity〜多様性、Equity〜公平性、Inclusion〜包括性)の概念を経営方針に取り入れ、性別、年齢、国籍などに対する差別を解消しようという動きが活発になってきました。最近では欧米企業を中心にBelonging(帰属意識〜自分の居場所が感じられること)という要素も加わり、DEIBという呼称も使われ始めています。

UiPathでは今年3月に、DE&Iに取り組む各国の担当者が一堂に会して情報交換を行うミーティングが開催されました。召集されたのはグローバルレベルでDE&Iの推進活動を行っているタスクチーム、PUC(People Unity Council)のリーダー達で、全世界から20数名のメンバーがニューヨーク・オフィスに集結。日本からは村上とKokoの2名が参加しました。

UiPathでは“Accelerate Human Achievement”という企業ビジョンを掲げています。つまり、あらゆる知識労働を自動化することによって、人間が生み出す業績や成果をさらに加速していこうというものです。PUCではUiPath社内でもこうしたビジョンを実現するための基盤作りを目指し、テーマ別にいくつかのカウンシル(協議会)に分かれて活動を推進しています。

具体的なカウンシルとしては、Women(女性)、Pride(LGBTQ)、Parents and Caretakers(育児・介護)、Neurodiversity(発達障害等 神経や脳の多様性)などで、自主的に参加を表明した社員たちが情報交換を行いながら、イベントや社内キャンペーンを通じてDE&Iに対する社員の理解促進と協力の拡大を図っています。

PUCの取り組みについて、人事本部 本部長 執行役員 日本・北アジア担当の村上 絵里子は次のように話します。

「日本では、DE&Iと言うと女性の活躍や育児との両立という面にフォーカスするケースが多いと思いますが、障がい者雇用の促進を求められている日本企業でも、Neurodiversityといった概念はまだ充分に広がっていないように感じられます。今後はPUCが行なっている最前線の取り組みを日本でもどんどん取り入れながら、DE&Iの課題解決を着実に進めていきたいと考えています」

グローバルに活動するPUCは、日本のGUTにとっても最新の概念を学び、ベストプラクティスを習得するための大変重要な存在です。

ニューヨークで開催されたグローバルミーティングは、PUCの直近の活動状況をダイレクトに聞くことができる場となっただけでなく、他国が具体的にどのような取り組みを進めているかを幅広く知るための貴重な機会となりました。

ニューヨークでPUCのリーダー達とリアルに交流したことについて、村上は次のようにコメントしています。

「日本ではどうしても国内における企業カルチャーの向上を中心に考えてしまいがちなのですが、海外のメンバーと話をしてみると、自分の国に固執せず、常にグローバルな視点で考えていることが分かり、DE&Iの本質はこうした意識に根付くものであるということを再認識しました。そして、こうした社内イベントに会社として投資を行うことにも感心させられます。主催したのは、従業員体験やエンゲージメント向上に取り組む人事部門のEmployee Experienceというチームですが、そのメンバーが、フランクで仕事にも熱心なルーマニア人の社員であるということも、UiPath創業時の文化を継承し多様性を受容する基盤のひとつになっているように感じます」

puc-meeting2503-img2

国も言語も異なるのに、違いを感じさせない一体感

PUCグローバルミーティングでは、カルチャー、コミュニティ、キャリアという3つのCをテーマに、企業としての成長のみならず、いかに社会に貢献していくことができるかを全員で考え、今後の課題や目標を明確にしていくための意見交換も行われました。その中で、これまではどちらかというと現場からのボトムアップを中心に展開してきた活動について、今後はもっとエグゼクティブの皆さんにもスポンサーとして協力いただきながら、社内、社外への積極的な働きかけをしていくことが必要ではないかという提案がありました。日本でも、PUCの後押しを得ながら、エグゼクティブスポンサーの協力も得て、DE&Iの浸透を更に加速させていきたいと考えています。

puc-meeting2503-img3

PUCグローバルミーティングの印象について、パートナー営業本部 第三営業部 Partner Marketing ManagerのKoko(菊地原 清子)は次のように話します。

「世界から集まったメンバーは、国も言語も異なるのに、なぜか違うと感じさせない不思議な感覚がありました。一体感があり、深い部分で通じ合うものがあるという気持ちを抱いたのは、たぶん私だけではないと思います。参加したリーダーたちは、それぞれのアイデンティティを尊重する気持ちを大切にしており、多様性やインクルージョンに対する熱意がとても高いのです。決してビジネスライクではなく、常に互いに歩み寄ろうとします。組織全体が素晴らしいUiPathカルチャーそのものなのだなと感じました」

また村上は、PUCグローバルミーティングに参加したことで、今後の日本の活動もやり易くなったと言います。

「DE&Iのような改善活動に取り組んでいこうとした場合、最初はなかなか足が重くて動けないという状況に陥りがちです。それは、たくさんのアウトプットを出さなければという意気込みが先行し、何から手を付ければ良いか分からなくなることにも一因があると思っています。ですがPUCのメンバーと話をする中で学んだのは、活動量よりも、じっくりと取り組むことで成果の質を高めていくことの方が大切だということでした。ミーティングで出たアイデアを活かしながら、日本でも自分たちが今後何を成し遂げたいかを明確にした上で着実に前に進めるよう、皆さんとしっかり情報交換を重ねていきたいと思います」

同様に、Kokoもミーティングの成果について次のようにコメントしています。

「肩の力が少し抜けたかなと思っています。これまでは自分が頑張らなければと必死でしたが、社内のリソースをうまく活用することをより意識できるようになりました。これからは、社内の仲間の協力を得つつ、それぞれが無理なく力を注ぎながら、活動の質を高めていくことを目指していきます。また、UiPathがエージェンティックオートメーションという新しい世界を実現していく上でもこの活動が活きてくると考えているので、より幅広い仲間と楽しく活動していきたいと思っています」

puc-meeting2503-img4

(右)人事本部 本部長 執行役員 日本・北アジア担当 村上 絵里子

(左)パートナー営業本部 第三営業部 Partner Marketing Manager 菊地原 清子 (通称 Koko)

Digital Marketing Japan Team
Japan PR Team

Japan, UiPath

Get articles from automation experts in your inbox

Subscribe
Get articles from automation experts in your inbox

Sign up today and we'll email you the newest articles every week.

Thank you for subscribing!

Thank you for subscribing! Each week, we'll send the best automation blog posts straight to your inbox.