エージェンティック オートメーション: AI × RPAが拓く未来

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man sitting at a table using a laptop

皆さんは「UiPath」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。「RPAの会社ですよね」と思った方、ありがとうございます。その認識は正解です…しかし、半分だけです! 

UiPathは、2025年にも7年連続でGartner Magic QuadrantのRPA部門でリーダーに位置付けられており、業界内での確固たる地位を築いています。もちろん、RPAは今でも私たちの重要な柱のひとつですが、UiPathはそれだけには止まりません。進化を続ける私たちは、新たなステージへと歩みを進めています。 

「最近UiPathがAIに関するイベントをやっていたみたいだけど、なるほど、AIエージェントの会社になったんだね」と思った方…それも正解に非常に近いです!実際にUiPathは、AIエージェントを業務に活用するプラットフォームを提供しています。しかし、それを超えたビジョンがあるのをご存じでしょうか。 

そこで、この記事では私たちUiPathの新しいビジョンである「エージェンティック オートメーション」についてご紹介します。 

エージェンティック オートメーションとは? 

「エージェンティック オートメーション」という言葉を初めて耳にする方も多いかと思います。簡単に説明すると、この言葉はUiPathが定義した概念で、「AIエージェント」を包括する視点で業務の自動化を捉えています。 

AIエージェントは人間の判断や創造性の一部を代替し、個別のタスクを実行する「AIの個体」を指します。一方エージェンティック オートメーションは、複数のAIエージェントと周辺の仕組みを組み合わせ、業務プロセス全体の自動化を実現するための包括的な仕組みそのものを指します。 

例えば先日リリースされたUiPathの「Maestro」というビジネスプロセスのオーケストレーター(BPMS)は、このエージェンティック オートメーションを具現化するための重要なツールです。Maestroについては今後のブログでご紹介しますが、ここでは具現化の基礎となる、AIエージェントとUiPathのロボットがどのように協力して価値を生み出すかについて重点的にお伝えします。 

AI × RPAがもたらす広大な可能性 

生成AIを日常的に利用している方も多いかもしれません。チャットボットとしての生成AIはその可能性を示していますが、実際のところ、自律的な業務遂行能力にはまだ限界があると言えます。多くの企業では、チャットボットとしての生成AIが人間の手助けをする「AIアシスタント」に留まっており、自律的な「AIエージェント」の形はまだ広く普及していません。 

そこでUiPathは「ロボットがAIに手足を与える」というアプローチを提唱しています。AIが業務を遂行するためには、AIによる判断の材料となる情報を収集・加工し、適切に活用することが必要です。例えば、文書や社内システム、ファイルから必要な情報を収集し、AIに投入する作業があります。またそれを踏まえて、AIが生成した結果をシステムや文書に登録する工程もあります。これらを人間が行う場合には、大幅な省力化には至らず、使われ方も個々のスキルに依存してしまいます。 

UiPathのロボットはこれらの問題を解決します。自動化されたロボットは、必要な情報を収集するために複数のシステムを開き、文書から必要情報を抽出してプロンプトに入力する作業を効率的に遂行します。 

AI Agent のために働くロボット

生成した結果をシステムに投入する際にも、ロボットを使えば今まで人がやっていたようにシステムにログインしてUIからの投入を自動で行わせることが出来ます。AIの利用を進める際に課題になりがちなシステムへの接続もUiPathのロボットならば人と同じやり方を踏襲して実行できるので、開発や業務整理が容易になります。 

さらにはAPIやコマンドライン、モバイルデバイス操作など多様な技術に対応できる点はRPAでリーダーであり続けているUiPathの強みと言えるでしょう。 

このようにしてAIとロボットが連携することで、業務プロセス全体の自動化が実現します。こうしたエージェンティック オートメーションによる業務プロセスの自動化は、プロセスに関わるすべての人がその恩恵を享受でき、従業員個人のスキルに依存せず、企業全体としてAIの成果を最大化することが可能になるのです。 

最後に: エージェンティック オートメーションの未来 

いかがでしょうか。「エージェンティック オートメーション」は、AIとロボットを組み合わせて業務プロセス全体を自動化する次世代のアプローチです。これにより、大きな業務効率化が期待できます。 

UiPathはこの未来を切り開くために、技術を進化させ続けています。今後のブログでさらに詳しい内容をご紹介する予定ですので、ぜひご期待ください。これを機に、エージェンティック オートメーションがどのようにあなたの業務に役立つか、一緒に考えてみませんか? 

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