UiPath社、テスト自動化ツールの提供により、 NTTドコモのスマホアプリ配信システムのモダナイズを支援

2023年4月14日

~UiPath Test Suiteが、アジャイル開発によるアプリの品質維持に大きく貢献~

東京発2023年4月14日 - エンタープライズ自動化ソフトウェアのリーディングカンパニー、米UiPath(ユーアイパス)社の日本法人であるUiPath株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:長谷川康一、以下「UiPath社」)は、本日、テスト自動化ツール「UiPath Test Suite」の提供により、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田、代表取締役社長:井伊基之、以下「NTTドコモ」)のスマホアプリ配信システムのモダナイズ(現代化)を支援していることを発表しました。

NTTドコモのサービスやアプリの配信は、多くのシステムで支えられていますが、これらのスマホアプリ配信システムは、初期構築から長いもので30年以上が経過し、レガシー化が課題となっています。これに対して、同社のプラットフォームやシステム開発を担うサービスデザイン部では、初期構築から10年以上経過したシステムをモダナイズする「レガシーシステム構造改革」に2019年から取り組んでいます。このプロジェクトでは、クラウドネイティブな環境への対応やアジャイル型開発へのシフトによって、課題の解決を目指しています。その中で、機能の選別やコンテナ化など、さまざまな取り組みを行っていますが、根本的な解決策として、これまで多大な時間と労力を要していたテスト作業の自動化に取り組むことを決定しました。

このような背景のもと、NTTドコモでは、複数のテスト自動化ツールを比較検討し、UiPath Test Suiteの導入を決定しました。導入における最大の決め手となったのは、スマホアプリのテストができることでした。同社サービスデザイン部では、スマートフォン端末のアプリとサーバーを接続して両者の動作を確認する接続テストが多いものの、スマホアプリは別部署や外部の開発会社が開発しています。そのため、詳細のテストノウハウがサービスデザイン部にはなく、スマホアプリのテストを自動化して、そのノウハウを継承することが不可欠な要件でした。これに対して、比較検討したテストツールの中で、スマホアプリのテストができるのは、UiPath Test Suiteだけでした。また、UiPath Test Suiteには、サーバー側のテストツールも用意されており、アプリとサーバーを一気通貫で動作確認できる点も評価されました。

このような経緯を経て、NTTドコモでは、2021年の春にUiPath Test Suiteを導入しました。新規機能については、担当者がテストケースを作成して自動化したテストを実行し、既存機能については、デグレードテストの観点から、有識者のノウハウも使いながら、徐々に自動テストを増やすという方式で活用が進められています。このような方式でも、1年半経った2022年秋の時点で、トータルの所要時間は、全て手作業で行っていた従来と同程度になってきました。導入当初は、1つのテストで学習から仕様作成、実行までに2週間ほどかかっていましたが、最近では数日にまで短縮できており、今後は学習やシナリオ作成にかかる時間が徐々に短縮されるため、自動化によるさらなる効果が見込めます。

UiPath Test Suiteによるテスト自動化は、日常的なサービスやアプリのリリース頻度向上やリリースまでの所要時間短縮にも貢献しています。従来のウォーターフォール型開発では、1つのリリースに平均8カ月を要し、リリース機会は、多くても年4回となっていましたが、アジャイル型開発にシフトしたことで、隔週リリースが可能になりました。従来はテスト実行に1日を要することもあり、1回のテストで手戻りなしを前提にしていましたが、UiPath Test Suiteによって、従来の8分の1となる1時間でテストが実行でき、品質維持のための繰り返しのテストも可能になりました。

また、従来は、“テストマスター”と呼ばれる熟練者が1人ですべてテストを仕切っていましたが、自動化により複数人でテスト作成を分担できるようになったことで、属人性も排除されつつあり、作成できるシナリオ数が着実に増えてきました。配信システムのテストとしては、基本のシナリオとして80シナリオがすでに構築済みです。

2025年に実施予定の配信システムのマイグレーションでは、さらに大きな効果が見込まれます。配信システムのマイグレーションは、5年に1回行われるもので、ハードやOSなどのバージョンアップへの対応で膨大な量のテストが集中します。これまでにUiPath Test Suiteで自動化したテストをマイグレーション時にも使うことで、大きな効果が期待できます。マイグレーション時に必要なテスト数は、さまざまな組み合わせを踏まえ、配信システムのテストシナリオの3倍と推定されますが、すでにテスト全体の3分の1については、自動化によって人手が不要になる見込みです。

今後、NTTドコモでは、スマホアプリ配信システムで導入したテスト自動化を、他のシステムへと展開していくことも検討しています。

本事例の詳細は、下記でも公開しています。

https://www.uipath.com/ja/resources/automation-case-studies/ntt-docomo

以上

UiPath社について

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