SAPとUiPathが共同でお届けするエンタープライズオートメーション

SAPとUiPathが共同でお届けするエンタープライズオートメーション

UiPathは長年にわたり、AIを組み込んだ自動化プラットフォームの市場リーダーとしてあらゆる業務、あらゆるビジネスプロセスの自動化に取り組み、数多くのお客様の業務効率を向上し、課題を解決し、ビジネスの成長をご支援してきました。組織の基幹業務を支えるERPの市場リーダーであるSAPやその周辺システムも例外ではなく、私たちは自動化による価値をSAPのお客様へお届けしてきました。

UiPathの先進テクノロジーがSAPをお使いのお客様へご提供する価値は、2024年10月、UiPathの自動化プラットフォームがSAP社の「Solution Extension」に加わったことにより、唯一無二のものとなりました。SAP Solution Extensionは、SAPシステムを補完・拡張するサードパーティーソリューションに与えられる称号で、同一のソリューション領域でSolution Extensionとなるのは1つのソリューションのみとSAP社が定めています。つまり、「自動化」の領域においてはUiPathが唯一のSolution ExtensionとしてSAP社に認められたことになります。

SAP社では、基幹システムのコアとなるERPである「SAP S/4HANA Cloud」を支える機能拡張基盤として「SAP Business Technology Platform」(BTP)を提供しています。SAP社では、ERPの基本機能には原則手を加えず、標準機能で不足する部分をBTPの機能を使ったりBTP上で追加機能を開発したり、あるいは他のソリューションと連携させることによって「クリーンコア」を実現することを推奨しています。

BTPは様々なコンポーネントによって構成されますが、自動化機能を司る「SAP Build Process Automation」(SAP Build)は、同社が提唱する「エンタープライズオートメーション」実現に向けた重要な基盤です。このSAP BuildとUiPath Business Automation Platformが今、ネイティブに統合され、SAPとUiPathの自動化プラットフォームがシームレスに利用可能となりました。SAP BuildとUiPathが統合されることにより、SAPシステムをお使いのお客様は市場で最も優れた自動化プラットフォームを手に入れることができるのです。その適用範囲は、SAPシステムにとどまらず、SAPシステムと連携するサードーパーティーアプリケーション、さらにはそれら以外のアプリケーション全般まで、まさにエンドツーエンドの自動化プラットフォームとなるのです。

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Solution Extensionに対応したUiPathソリューションによってSAPのお客様が得られる価値は、大きく以下の3点にまとめることができます。

1. ERPのカスタマイズを簡素化、標準化

ERPの標準機能のみを使ってお客様の業務すべてをデジタル変革できることは理想ではありますが、実業務とERPとの間にどうしてもギャップが残ってしまうケースがあります。従来はその解決方法として「アドオン」をABAPなどのプログラミング言語を使って追加機能を開発してきましたが、開発効率やメンテナンス性をより高めるために、RPAを活用いただくケースが増えています。つまり、アドオンの代替としてRPAが有効であるということです。業務の複雑さや扱うデータ量によってはRPAが適さないケースもありますが、多くの場面においてRPAを選択いただくことによって開発期間を短縮し、運用後のメンテナンスコストを抑えることができます。

2. SAP S/4HANAへの迅速かつ安全な移行

既存システムからSAP S/4HANAへの移行作業は非常に多くの時間とコストを必要とします。そのため、移行プロジェクトの中で活用できる様々な「移行関連ツール」が市場に存在しますが、それらツールを活用してもなお、移行プロセス全体を見渡すと様々な個所で人間による作業、確認が残されていることに気付かれると思います。移行プロジェクトの実行を手作業に依存することは単に工数だけの問題ではなく、誤操作のリスクや、長期的に見たときのシステムの安定性などに大きく影響を及ぼします。自動化プラットフォームのリーダーであるUiPathは、移行プロジェクトにおけるリスクの低減や安定性の向上、ひいてはプロジェクト全体の工数削減を含めたコスト効果を生み出します。

3. AIと自動化によってシステム全体を革新

UiPathはRPAだけでなく、様々なシステム間連携や、ドキュメント処理の分野でも市場をリードする存在です。SAPシステムが導入される環境には、多くのサードパーティー製品との連携や、多種多様なドキュメントを扱うプロセスが多く存在します。UiPathを導入いただくことによって、それらの課題を最も効率の良い方法で解決していくことができます。UiPathには、定義済みのサードパーティー製品とのコネクターが数多く用意されているほか、ドキュメント処理についてはAIを活用することによって定型、半定型、非定型のいずれのフォーマットの文書も内容を理解して的確にデータ抽出、分類を自動的に行うことができます。

SAPシステムの導入や運用に自動化を組み込むことは、ROIの観点から極めて賢い選択となります。市場で唯一の「SAP認定自動化プラットフォーム」であるUiPathソリューションをぜひご検討ください。

斎藤 広一
Koichi Saito

SAPビジネス推進統括部長, UiPath

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