2020年5月12日
~災害対応にかかる工数の40%削減や顧客サービスの品質向上に寄与~
東京発 2020年5月12日 - ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation以下「RPA」)ソフトウェアにおけるリーディングカンパニー、米UiPath(ユーアイパス)社の日本法人であるUiPath株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:長谷川康一、以下「UiPath社」)は、本日、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:金杉恭三、以下「あいおいニッセイ同和損保」)が、業界に先駆けて災害対応プロセスにRPAプラットフォーム「UiPath」を本格導入し、同社の事故受付・登録業務を中心とした災害対応にかかる工数の40%削減に寄与したことを発表しました。同社では、100台以上のロボットを導入し、災害対応力の強化、初動対応の迅速化により顧客満足度の向上を実現しています。
UiPath社では、日本企業の競争力強化に貢献するため、ハイパーオートメーションを推進しています。ハイパーオートメーションとは、RPAとAIや機械学習、その他自動化ツールなどを組み合わせて、エンドツーエンドで自動化する領域を拡大して、企業の可能性を最大限に引き出すための概念と実装方法です。ハイパーオートメーションを利用することで、企業は、自動化対象になる業務の選定から、最終的な分析、ROI測定に至るまで行うことが可能になり、企業全体における自動化を推進することができます。
あいおいニッセイ同和損保は、MS&ADインシュアランス グループが中期経営計画「Vision 2021」で掲げる重点戦略のひとつ「デジタライゼーションの推進」に基づき、顧客体験価値の向上と業務生産性の向上に取り組んでいます。一方、2018年頃より頻発する大規模自然災害に伴い、業務負荷が爆発的に増大しています。例えば、2018年の台風21号では損害保険の支払対象案件が12万件に達し、それ以前の案件の5倍以上を記録しました。
そこで同社は、損害サービス部門のコア業務である「事故受付-事故登録-保険金支払い」という業務フロー全体に、UiPathによる自動化技術を適用し、顧客から電話・Web・代理店経由で届く情報を手作業でシステム入力するという、災害発生時にボトルネックとなっていたプロセスを自動化しました。UiPathの導入により、従来40~50人を要していた業務が、最少4人で対応可能になり、災害対応において40%の工数削減を実現しています。
さらに、損害サービス部門では、全社を挙げて大規模災害への対応力強化を推進する「自然災害対策プロジェクト」を発足し、その一環として専門性の高いスタッフが常駐する「災害対応バックアップセンター」を整備しました。この「災害対応バックアップセンター」に業務機能を集約するとともに、UiPathで業務を自動化することで、膨大な案件に高効率かつスピーディに対応する体制を整えました。
その結果、事故登録に携わっていた100名以上のスタッフを半減させ、注力すべき「お客様の安心につながるサービス」「お客様満足度を高めるためのサポート」への人員の再配置が可能となりました。また、災害対応力の強化および初動対応の迅速化が顧客満足度の向上につながっていることが、アンケートやコールセンターへの問合せ情報の分析により明らかになるなど、UiPathの導入は、同社の顧客サービスの品質向上にも寄与しています。
UiPath社では、損害サービス部門に加え、同社の経理部門の業務自動化も支援しています。経理部門では、全国の営業拠点で発生する膨大な数の精算書の処理プロセスにUiPathを活用しています。2019年度には、入金明細・債権データの収集、精算状況の調査、報告内容の確認、データの消し込みなどを自動化したことにより、約3.9万時間の工数が削減されました。
今後、あいおいニッセイ同和損保では、さらなる業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、価値創造やお客様満足度の向上に向けて、全社を挙げて取り組んで行く予定です。UiPath社では、日本企業のRPAを活用した変革へのチャレンジに貢献していきます。
本事例の詳細は下記でも公開しています。
https://www.uipath.com/ja/resources/automation-case-studies/aioi-nissay-dowa-insurance
以上
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