本記事ではOrchestratorを使用するのに必要なネットワーク要件およびファイアウォール要件について説明します。
・ネットワーク要件
Orchestratorが稼働するネットワーク環境について、ロボット端末からOrchestratorへの通信は常に一方向のため、ロボット端末側でポートをオープンする必要はありません。
またNATなどのアドレス変換が行われる環境でも使用することができます。たとえばロボット端末はオンプレミス、Orchestratorはクラウドに配置することも可能です。
・プロキシ設定
ロボット端末をプロキシ経由でOrchestratorに接続するには、管理者権限にて次の2つの設定ファイルをそれぞれ変更します。
1.UiRobot.exe.config への設定
- 32ビット: C:\Program Files\UiPath\Studio\UiRobot.exe.config
- 64ビット: C:\Program Files (x86)\UiPath\Studio\UiRobot.exe.config
UiRobot.exe.config
<!--Proxy configuration-->
<system.net>
<defaultProxy>
<proxy
usesystemdefault="true"
proxyaddress="https://proxy_server:proxy_port"
bypassonlocal="true"
/>
</defaultProxy>
</system.net>
2.NuGet.Config への設定
- 32ビット: C:\Windows\System32\config\systemprofile\AppData\Roaming\NuGet\NuGet.Config
- 64ビット: C:\Windows\SysWOW64\config\systemprofile\AppData\Roaming\NuGet\NuGet.Config
NuGet.Config
<configuration>
<config>
<add key="http_proxy" value="https://proxy_server:proxy_port" /> </config>
</configuration>
※詳細な手順は次のガイドをご参照ください。
https://robot.uipath.com/docs/redirecting-robots-through-a-proxy-server
・ファイアウォール要件
・Orchestrator
- ロボット端末および管理コンソールを開くユーザーからTCP 443インバウンドアクセス
・SQL Server
- OrchestratorからのTCP/UDP 1433インバウンドアクセス
・(使用している場合) Elasticsearch
- OrchestratorおよびKibanaからのTCP 9200インバウンドアクセス
- ポートを既定値(9200)から変更している場合は、そのポートへのインバウンドアクセス
・(使用している場合) Kibana
- KibanaユーザーからのTCP 5601インバウンドアクセス
ポートを既定値(5601)から変更している場合は、そのポートへのインバウンドアクセス