エージェンティックオートメーションにより、AIエージェントの活用は次のステージへ〜 ソリューション本部長 樅田 泰宏インタビュー(後編) 〜

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エージェンティックオートメーションにより、AIエージェントの活用は次のステージへ〜ソリューション本部長 樅田 泰宏インタビュー(後編)〜

ソリューション本部 本部長である樅田 泰宏へのインタビュー。昨今注目が集まるAIエージェントとロボットの組み合わせで実現する新しい業務自動化のかたち「エージェンティックオートメーション」について、お客様からの期待の声、そして今後社会にどのように貢献していけるかについて、多角的な視点で語ってもらいました。

AIを核としたオーケストレーションが不可欠に

ビジネスの現場でも生成AIが急速に普及し始めていますが、現在、さらに進化したAIプラットフォームとして台頭してきたのが、AIエージェントです。

生成AIが単にコンテンツを自動生成するだけのツールに過ぎないのに対し、AIエージェントは現在の状況を自動で判断し、特定の目的を達成するためのタスク実行までを、すべて能動的かつ自律的に行うことができるAIツールです。働き方そのものが変わると期待されているAIエージェントは、ここ10年の間に進化を続けてきた業務自動化の世界をさらに大きく前進させようとしています。

そして、AIエージェントを活用したソリューションとしてUiPathが提唱しているのが、エージェンティックオートメーションです。従来のルールベースの自動化を超え、より柔軟かつ高度な業務遂行を可能にする技術として、お客様から大きな期待が寄せられています。

お客様からの期待について、樅田は次のように話します。

「私たちが提唱するエージェンティックオートメーションの狙いや方向性について、多くのお客様から理解とご賛同のコメントをいただいています。例えば『単なる作業の自動化にとどまらず、AIが最適な判断を下しながら業務を進めてくれることで、さらなる効率化が期待できる』というご意見や、『これまで人が行っていたデータ分析や判断の一部をAIが担うことができれば、より迅速な意思決定が可能になるのではないか』といったご期待の言葉などです。意思決定の自動化によって業務効率を向上させたいと考えていらっしゃる企業が、想像以上に多いことを実感しています」

さらに樅田は、人と自動化のシームレスな連携に関し、以下のように説明します。

「AIエージェントが我々の持つ業務自動化を大きく進化させるための原動力となっていくのは間違いありませんが、それを導入するだけでは十分ではありません。AIエージェントとロボット、そしてそこで働く人間という3つのリソースが互いに連携し合うことを可能にする“オーケストレーション”の技術が不可欠になります。UiPathのエージェンティックオートメーションは、それらすべてが連動して能力を発揮する形で、業務の自動化を実現していきます」

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日本企業の課題解決に貢献するエージェンティックオートメーション

ではエージェンティックオートメーションは、企業の課題にどのように応えるのでしょうか?

樅田は、これまでは複雑すぎて自動化の範囲を超えていた領域や、人の介在が必要で自動化することが難しかった業務領域に対しても、今後はAIエージェントとRPAを活用したエージェンティックオートメーションによって自動化の実現が可能になり、日本が抱える以下のような3つの主要な社会課題の解決に貢献できると説明します。

まず、「人手不足の課題への対応」です。

現在日本では、労働力を確保できない問題があらゆる業界で深刻化しています。特に、単純作業や定型業務に依存している業種では、人手不足が事業の継続に直結する大きな脅威となっています。

エージェンティックオートメーションは、AIが意思決定を伴う業務も自律的に遂行できるため、これまで人が行っていた業務をより広範囲に代替できるようになるため、人手不足の課題を解消へと導きます。

次に、「働き方改革と働きがい改革の推進」です。

日本では数年前から、長時間労働の是正や柔軟な働き方への転換が求められていますが、多くの企業では一人当たりの業務負担を減らすことができず、なかなか改革が進まないという状況にあります。

エージェンティックオートメーションを活用することで、従業員は単純作業から解放され、より創造的で付加価値の高い業務に集中できるようになり、働きがいのある職場環境を構築することができます。働く方々を幸せにするためのテクノロジーと言っても良いでしょう。

そして、「日本企業のグローバル競争力の強化」です。

日本企業は以前からデジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れが指摘されてきました。これは、国際競争力を維持・向上させていくという点で致命的な問題です。DX先進国とグローバルなステージで対等に戦っていくためには、経営におけるスピードと柔軟性を強化することが必要であり、そのためには、これまで以上のより高度な業務自動化が不可欠となります。

エージェンティックオートメーションにより、業務プロセスはデータドリブンに最適化され、迅速な意思決定が可能になるため、企業の競争力強化が図られます。さらに、大量に存在する紙の文書や帳票など、非構造化データを取り出して活用するという長年の課題をも解決します。

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AI導入は小さな一歩から確実に

これから本格的にAIの導入を検討されているお客様に向け、樅田は次のようにコメントしています。

「AI活用は一部の先進企業だけのものではなく、今やあらゆる業界における全ての企業で、競争力を維持するために不可欠な技術となっています。しかし、多くのお客様から『AIを導入したいが、どこから始めればよいかわからない』というご意見や『自社の業務に本当に適用できるのか不安』という声をいただきます。そうしたお客様に対して、私はまず“小さな一歩から始めることが重要です”とお応えしています。AIの導入は、全てを一気に変えるのではなく、現場の課題に即した部分から段階的に進めることで、確実な成果につなげることができます。UiPathのエージェンティックオートメーションは、他社にない特徴的な機能を数多く有しています。さらに、技術的な優位性はもちろんのこと、これまで蓄積してきた業務自動化のノウハウをご提供することで、AIを“実際に価値を生む仕組み”として根付かせるためのサポートを行わせていただいています。AI導入を検討される際には、ぜひ私たちにお声がけください。未来の業務のあり方をご一緒に考えてまいりましょう」

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Digital Marketing Japan Team
Japan PR Team

Japan, UiPath

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