UiPathがキヤノンマーケティングジャパングループの業務効率化を支援

2020年4月2日

業務改善とUiPath導入により、年間70,000時間の効率化を達成

東京発 2020年4月2日 - ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation以下「RPA」)ソフトウェアにおけるリーディングカンパニー、米UiPath(ユーアイパス)社の日本法人であるUiPath株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:長谷川康一、以下「UiPath社」)は、本日、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:坂田正弘、以下「キヤノンMJ」)が、2019年度の1年間でおよそ100の業務プロセスに「UiPath」を導入し、同社の業務効率化に寄与したことを発表しました。今後キヤノンMJでは、自社で培ったUiPath導入のノウハウを活かして、キヤノンMJグループ各社のUiPathライセンス販売、ビジネスプロセスアウトソーシング、コンサルティングを積極的に進めていく予定です。

UiPath社では、日本企業の競争力強化に貢献するため、ハイパーオートメーションを推進しています。ハイパーオートメーションとは、RPAとAIや機械学習、その他自動化ツールなどを組み合わせて、エンドツーエンドで自動化する領域を拡大して、企業の可能性を最大限に引き出すための概念と実装方法です。RPA×AIを掛け合わせて利用することにより、企業は自動化を加速度的に進めることができるため、UiPath社では、日本においてRPA×AIの企業利用に積極的に取り組んできました。

キヤノンMJは、“イメージング&IT”ソリューションへの注力を掲げ、コア事業である映像・プリンティング分野を起点に、ITソリューション分野での成長戦略を加速させています。しかし、ソリューション指向のビジネスが拡大していく過程で、取り扱う商品や販売チャネルが急増し、業務の複雑化という問題が顕在化したことで、全社レベルでの業務見直しと生産性向上が経営課題となっていました。

そこで、業務プロセスを見直す中でキヤノンMJが着目したのが、RPAによる自動化です。同社では、2016年より部門が中心となってRPAの利用を開始し、これを全社で展開していくため、2018年3月に専任チームを立ち上げました。現在も、マーケティング推進本部に設置されたBPM(ビジネスプロセスマネジメント)推進部が、RPAのセンターオブエクセレンス(CoE)として導入・運用の全社ルールを策定し、RPA化すべき業務を選定するとともに、業務部門に対する実際のRPA導入・運用サポートを行っています。

数あるRPAの中からUiPathを選定した理由として、キヤノンMJでは、

  1. 「UiPath Orchestrator」による統合管理

  2. 「UiPath Studio」による優れた開発生産性

  3. 「UiPathアカデミー」をはじめとする自己学習用コンテンツなどの充実したサポート

を挙げています。その中でも、BPM推進部が主導し、全社統一ルールの下でRPAを展開・活用していくための、UiPath Orchestratorによる一元管理と可視化の有効性が高く評価されました。

キヤノンMJ グループが2019年度までにRPAを導入した業務は100件に達しており、現在も、常に10案件ほどのRPAプロジェクトを進行しています。2019年度に業務効率化効果が高かったプロジェクトとしては、「保守契約決裁」と「サービスパートナー向けレポート」です。

UiPathを導入した「保守契約決裁」業務では、4つの異なるDBから必要な情報を抽出して決裁に必要な書類一式をPDF化する業務を自動化し、6人分およそ12,000時間の工数を削減しました。さらに、自動化に伴って業務プロセスを見直したことで、東京・大阪と拠点が分かれて担当していた業務プロセスの統一化と、品質基準向上に寄与しました。

「サービスパートナー向けレポート」業務では、事務機のサービスパートナーとの定期ミーティングで使用する報告レポートの作成を自動化しました。従来は、パートナーごとにフォーマットが異なっていたこと、報告書に必要なデータが複数のシステムに分散していたことなどから、エリアサービス担当者が個社ごとに作成して、1件あたりの作業に平均で2時間近くを要していました。この作業を自動化することで、年間6,700時間以上の削減が見込まれています。

このような業務改善およびRPA導入による効果は、総計で年間70,000時間に達する見込みです。

今後、キヤノンMJでは、定型業務へのUiPathの適用をさらに進めるとともに、AIによる画像認識とUiPathの連携による自動化など、RPA×AIによる自動化なども推進する予定です。さらに、自社導入で培ってきたノウハウを活かして、キヤノンMJグループ各社のUiPathライセンス販売、ビジネスプロセスアウトソーシング、コンサルティングを推進していきます。UiPath社では、キヤノンMJとともに、日本企業における自動化推進とデジタルトランスフォーメーションに貢献していきます。

本事例の詳細は下記でも公開しています。

https://www.uipath.com/ja/resources/automation-case-studies/canon-marketing-japan

以上

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UiPath(NYSE:PATH)は、より多くの人々が、より創造的、協調的、戦略的に働けるよう、あらゆる知的業務をレベルアップさせることをミッションとしています。AIを搭載したUiPath Business Automation Platformは、最先端のロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ソリューションと、エンド・ツー・エンドのプロセスを理解、自動化、運用する機能群を組み合わせ、これまでにない迅速な価値創造を可能にします。刻々と変化する時代を生き抜くためにさらなる進化が必要な組織にとって、UiPathはThe Foundation of Innovation™(イノベーションの基盤)としての役割を果たします。

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