Orchestrator管理者のための ミドルウェア運用設定ガイド Ⅰ ~ IIS, SQL Server 編 ~

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本記事では「Orchestrator管理者のための ミドルウェア運用設定ガイド Ⅰ ~ IIS, SQL Server 編 ~ version 1.2(2019LTS対応版)」を紹介します。

概要

本ガイドは 「UiPath Orchestrator(以下、OCと略記)の運用・保守に従事する管理者」 を読者として想定しており、OC稼働に必須の構成要素(ソフトウェア)であるミドルウェア(Microsoft Internet Information Service 〈以下、IISと略記〉 およびMicrosoft SQL Server 〈以下、SQL Serverと略記〉)に対して推奨される設定項目、監視項目などのベストプラクティスを解説しています。

OCに関する日々の運用・保守作業において、監視するべき要素は多岐に亘りますが、中でもSQL Serverは注意すべき事項が多く、本ガイドでも多くのスペースを割いて解説をしています。また、個々の要素(ソフトウェア)だけを注視していても、日々の運用で発生する事象要因の解明に繋がらない場合も多く、ある程度横断的かつ網羅的なTipsが必要であることから、本ガイドではIISやSQL Server のみならず、オペレーティングシステム(以下、OSと略記)である Microsoft Windows Server(以下、Windows Server)の関連項目についても可能な限り解説しています。

本ガイドで紹介している設定には優先度として「高」と「低」のいずれかが割り振られています。「優先度:高」は、OCのパフォーマンスに影響を与える可能性が大きい設定であるが、未設定でもOCの機能は損なわないことを意味します。「優先度:低」は、OCのパフォーマンスに与える影響が軽微であることを意味します。また、最適な設定はお客様のOCの構成環境・利用方法に依存するため、「優先度:低」には弊社として現時点で確実な推奨設定をご提案することが難しい項目も含まれます。

特に明記しない限り、本ガイドに記載されている内容はオンプレミスで構築する場合を前提としています。クラウド等の他のサービスで構築する場合は、利用者による参照や変更ができない内容があります。設定できない内容に関しまして、その設定値や変更方法についてはそれぞれのサービサーにお問い合わせください。

対象読者

  • UiPath Orchestrator の運用・保守に従事する管理者

  • UiPath Orchestrator に携わるインフラエンジニア

注意事項

なお、本ガイドに示すウイルス対策ソフトに対するスキャン除外設定については日本マイクロソフト株式会社および Microsoft Corporationの公式記事(公式ブログ記事を含みます)を参考にしています。弊社の公式見解ではございません。予めご留意の上、本ガイドをご活用ください。本ガイドで提示されている設定は、記載されている回避策を管理者が自己の判断で使用することを前提に提供されているものであり、自己の責任においてご使用ください。

本ガイドのWebリソースは下記のリンクにございます。 https://www.uipath.com/assets/downloads/middleware-config-maintenance-guide-vol1-v1-2

Orchestratorの公式なWebガイドは下記をご参照ください。